• 何清漣 ★アジアインフラ投資銀行(AIIB)は中共の政治用バラマキマシンに 2020年9月29日

    by  • October 18, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

    最近、米・中両国関係が大変なことになってしまい、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の総裁が2期目の任期に入ったなどという話はメディアの扱いも冷淡です。AIIBは表面上は一切が正常のように見えますし、頭取の金立群が続投し、中国側も107カ国の加盟国のうち、南米とアフリカの52カ国が引き続き加盟し、日本と米国を除くG7諸国が引き続きAIIBに加盟していると説明しています。しかし、各種のデータを見れば、その苦境が分かります。その「業績」とは、つまりは中国政府が世界中に散財するためのアシスト機関です。

     ★麗しいとは言えないAIIBの業績

     AIIBがスタートした時、喧伝された有志規模は年間3百億米ドルでした。しかし、同行の承認プロジェクトは、4年半たった今もわずかに87件、計196億ドルにすぎません。これでは、金立群頭取が開業前に想定していた半分にもなりません。

     この業績も調べると分かるのですが、中国が出した成績表をみてみると、13種の通貨による貸出金は、2019年5月にはADBが英国ロンドンで25億ドルの5年物グローバル債を発行したこと、2020年6月には初の30億人民元のパンダ債を発行したことなどです。

     この銀行の成否を問う重要な指標は、貸出金額です。AIIBは予定していた貸出金目標に達していませんし、資金調達も債券発行に頼らざるをえませんでした。

     金立群は、2025年までに貸出し金が100億ドルになると発表しましたが、これは資金不足を意味しています。これはここ数年の中国国内経済の衰えと直接関係しており、中国経済の衰えは、米・中関係の悪化と直接関係しています。

     米・中貿易戦争が始まって両国関係は緊張の度合いが増し、米国側の制裁が次第にエスカレートしました。世界各国は中国の市場と投資に深く依存していましたが、中国経済の繁栄とはまさに米国への技術、金融システム、貿易黒字に依存していました。

     2018年前の10年間、米国からの巨額の貿易黒字は、平均して中国のすべての貿易黒字の9割以上を占め、中国の膨大な外貨備蓄の主要な来源でした。今や、その三つがなくなって、外貨準備の水源も無くなりましたから、中国の、大型バイヤーとなったり、大投資家になるすべもなくなりました。当然、そうした国々への政治的コントロール能力も失われたのです。

     AIIBはなぜ、13種類もの融資通貨を採用したのか。理由は、米ドルがそれほど多くないからです。過去数年、中国中央銀行と世界39カ国の銀行は通貨スワップ協定を結んでおり、その規模は兆4700億元に達しています。こうすれば米ドル依存を減らし、人民元なら中国政府が発行できます。必要とあれば大量に印刷できます。これは「人民元国際化」の重要な措置の一つです。

     ★中国はなんのためにAIIBを作ったのか

     あからさまに言ってしまえば、AIIB成立当初は、中国のゲオポリティクス(地政学)的な戦略のコマに過ぎませんでした。目的は三重で、まず第一は、一帯一路にあわせて対外輸出を図るための地域性の国際金融機構でした。

     第二には、日本が主導したアジア開発銀行と、アジアにおける主導権争い。

     三つ目は、米国と世界の指導者の地位を争うためのコマ。ここ数年、米国は内部闘争が熾烈になって、矛盾が極めて深刻になり、その上、トランプ政府のグローバリズム1.0版への強烈な不満から、国連からの出口戦略を採ったことから、中国は、世界の指導者の地位を奪い取る絶好のチャンスだと思ったのでした。

     しかし、AIIBは、参加国こそ107カ国ですが、大多数が資本金の一部しか払い込んでおらず。皆、「ナツメがなってるかどうかは、まず竿でひっぱたいてみる」(とにかく参加してみないことには、結果は分からない)という考えでした。参加してもいいことはないかもしれないが、参加しなければ、万一いいことがあっても、それにありつけない、という考えからです。

     これはAIIBができてからの4年間、中国が積極的にリードしても、参加国の姿勢が曖昧なままで、その上、一帯一路の沿線国家は、基本的には皆、リスクの高い、評判の良からぬ国々で、中には、国際信用度で問題外の国々です。こうしたリスクの高い国への投資は、中国の歴史的経験を見れば、ザルで水を汲むようなものでした。

     ★「新型コロナ」の不満は援助で消せるか?

     AIIBは今年4月初旬から、新型コロナ肺炎の流行の影響に対処するため、50億ドルの危機回復基金を立ち上げると発表しました。 後に徐々に増額され、今ではAIIBが60億ドルを承認し、一部の国の流行病対策を支援しています。

     北京は、この金額を中国の世界に対する大貢献だと見ていますが、しかし、他国は評価していません。

     世界各国は、中国は武漢肺炎の発祥の地だと見ており、中国政府の初期における厳しい情報統制と流行隠蔽が、その世界的拡散を招き、世界経済をメチャメチャにしたと見ています。

     今に至っても、中国は国際社会にウイルスの源に関する信頼できるデータを提出せず、対外的な大プロパガンダを展開して、他国に責任を押し付けようとして、深刻な外交紛争を引き起こしています。
     
     今回の新型コロナ流行の損害は、アジア開発銀行が5月15日時点で出した報告では、全世界で5.8兆ドルから8.8兆ドルで、世界の総GDPの6.4%から9.7%に相当すると報告されています。このほかに、全世界で100万人が死亡し、欧州連合(EU)は、現在第二波の流行に備えよと呼びかけています。

     中国が自慢する新型コロナ流行への援助は、中国の疫病禍を全世界に広げ、世界各国が受けた損失に比べれば、微々たるもので、援助を受けた国は、ありがたいとは思っていません。

     インドが好例で、流行が始まってから、インドはAIIBから合計12.5億ドルを借り入れ、それに前のインフラ建設用の貸し出しを加えると、AIIBからの借金は41.5億ドルになります。中国はAIIBに297.804億ドルを出資しており、これは資本金の30.34%です。AIIBの最大の出資国で、インドは最大の借り手こくですが、国境紛争は元のままです。巨額の借款は両国関係の緊張を緩和したりしません。

     ★中国型の「援助」とは

     インドのAIIBからの借り入れをみると、AIIBのやり方は依然として中国式です。政治目的が優先し、援助と貸し出しの区別がはっきりしませんし、受けてもこの点を曖昧にしたがります。その結果、数年ごとに発展途上国の債務は帳消を宣言するしかありません。ですから、中国人からは「バラマキ」と謗られています。

     今年6月、中国はまた77カ国の債務償還を「暫時停止」すると宣言しました。数字は発表されていませんが、しかし、アフリカが新型コロナ流行を理由に、中国に1千億ドル以上の債務の免除を求めたことからして、少なくとも200億ドル以上にはなるでしょう。

     AIIBの対プロジェクト貸し出し審査が不十分なのは、マンパワー不足だと見る人もいます。アジア開発銀行に比べて、職員が大幅に少ないのです。重要事項は75%の賛成を必要とするのですが、中国が30%近い投票権を持っていますから、実際には中国が拒否権を持っているのです。

     この投票権は、表向きは株の所有から中国が絶対優勢になっているように見えますが、事実は、資金の主要部分が中国から出ているからなのです。中国は舞台を設定し、舞台上の人々に一緒に歌ってもらいたいと考えており、他国には中国よりもはるかに少ない出資配分を求めています。

     しかし、もうひとつ「隠れたルール」があります。各国とも大多数が「一人(国)当たりいくら」という国別に異なった出資には賛成しているのですが、実際はその金額よりはるかに少ない資金しか出資していません。

     そして、AIIBが資金不足になったという場合にのみ、各国に出資を求めるということなのです。例えば、香港は7651株が割り当てられていますが、そのうち1530株が実際に資金を出した株で、残りの12億ドル文は、5年の分割払いになっています。

     こうした理由から、中国は依然として昔の習慣通り、援助と融資の区別をはっきりさせていないのです。各国は当然、「一番お金を出したやつが親分だ」という潜在的なルールを尊重し、中国人の好きにさせておいて、自分たちでは真剣に考えようなどとは思いません。資金が無駄になったところで、一番損をするのは、どうせ中国なのですから。

     簡単に言えば、AIIBが中国政府のバラマキ機関になってしまったのは、もともとの初志が、中国の国際戦略の政治的なコマとして政治に利用して、自国の過剰で膨大なインフラ生産力を消化するためだったからです。

     もともと中国モデルの運用は、政治第一主義で、援助と借款の区別はないのです。そして次に、参加国家の中で、借り手の大部分は、みな信用の芳しからぬ、政治的リスクの高い国家ばかりだった、ということです。(終わり)

    中国 何清漣

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    中国 何清漣

    何清涟:亚投行(AIIB)成北京散财机构 政治目的至上
    2020-09-29

     最近因中美两国大事太多,亚洲基础设施投资银行(AIIB,简称亚投行)行长开始第二任期这件不大不小的事情也就被媒体冷落了。亚投行表面上看来一切正常,行长金立群决定继续第二任期并表达了期望,中国方面也努力阐述了亚投行的成绩;107个成员国当中,52个南美和非洲友邦继续加入,除日本和美国以外,G7其他国家仍然是AIIB成员。但是,仔细阅读各种业绩资料,却发现亚投行窘境尽显,其所谓业绩就是帮助中国政府全球散财。

    亚投行的成绩单并不靓丽

    亚投行刚开业时,宣传的贷款额度是年300亿美元。根据该行的项目批准书,在开业后的四年半中,只有87个案例,196亿美元。这比金立群行长在开业前提出的假设还少一半。

    上述业绩需要查询方知。现在请看中国自己总结的成绩单:已有能力提供13种货币贷款;2019年5月,亚投行在英国伦敦发行25亿美元5年期全球债券;2020年6月,首次发行30亿元人民币熊猫债。

    衡量这种政策性银行是否成功有个重要指标,那就是贷款额度。亚投行没达到预期的贷款目标,而且还要靠发债筹集资金,金立群在连任行长时声称,到2025年时,亚投行的年度贷款才能达到100亿美元,这说明亚投行资金紧张。这与近几年中国国内经济走衰有直接关系,而中国经济走衰,又与中美关系恶化直接相关。

    中美贸易战后,两国关系紧张。美国方面的制裁逐步加码。世界各国对中国有严重的市场依赖与投资依赖,但中国经济的繁荣,正好是因为对美国的三重依赖:技术依赖、金融体系依赖、贸易顺差依赖。在2018年以前十多年,来自美国的巨大贸易顺差均占中国全部贸易顺差90%以上,成为中国庞大的外汇储备主要来源。如今三个依赖踏空,外汇储备将成为无源之水,也无法充当其他国家的大买家与投资者,自然也就失去了对这些国家的政治控制力。

    亚投行为何要采用13种货币作为贷款币种?原因就是没那么多美元。过去几年里,中国央行和世界39个国家的银行签署了货币互换协议,货币互换协议的规模高达3.47万亿人民币,这样可以减少对美元的依赖,而人民币的发行权在中国政府手中,需要时就大量印制。这也算是中国方面认为的“人民币国际化”之重要举措之一吧。

    中国成立AIIB到底图啥?

    说白了,AIIB成立之初,其实只是中国地缘政治战略布局的一枚棋子,目的是三重:一、为配合一带一路向外输出产能的一个区域性国际金融机构;

    二、为了与日本主导的亚开行在亚洲争夺区域主导权;

    三、增加与美国争夺世界领导地位的筹码。近些年来,美国由于内部党争激烈,矛盾特别深重,加之美国特朗普政府对全球化1.0版特别不满,在联合国采取退出策略,中国更认为这是中国夺取世界领导权的好时机。

    参加的国家虽然多,现为107个。但大多数只缴了认缴股本的一部分,均抱着“有枣没枣先打三杆子”的想法:参加了,不一定有好处;但不参加,万一有什么好处,肯定得不到。这从亚投行成立后的四年作为中,可以看出,基本是中国在积极主导,参与国家态度敷衍,加上一带一路国家基本都是高风险国家,信用评级都不高,有的甚至没进入国际信用评级,在这种高风险国家投资,按中国的历史经验,多半是竹篮打水一场空。

    中国发放疫情援贷能平息他国的不满么?

    从今年4月初,亚投行宣布推出50亿美元危机恢复基金,以应对新冠肺炎疫情冲击。以后逐步加码,目前亚投行已经批准了60亿美元,帮助一些国家抗击疫情。

    北京认为这笔数目是中国对世界的很大贡献,但其他国家并不领情。世界各国认为,中国是武汉肺炎的发源地,由于中国政府初期严厉控制信息,隐瞒疫情,导致新冠病毒向全世界扩散,各国尽皆染疫,严重摧毁了世界经济。直到如今,中国还未向国际社会提供病毒来源的可信证据,而是采用大外宣攻势,诿过于他国,导致严重的外交纠纷。关于疫情的总损失,亚洲开发银行在5月15日发布报告称,新冠疫情造成的全球经济损失在5.8万亿至8.8万亿美元之间,相当于全球GDP总量的6.4%至9.7%。此外,全球新冠死亡逼近百万,欧盟现正在呼吁应对第二波疫情。

    中国自夸的疫情援助,与中国疫情祸害全球的责任以及世界各国遭受的疫情损失两相比较,实在是杯水车薪,受援国也未必领情。印度就是现成的例子:从疫情开始以来,印度从亚投行获得了两笔用于抗击疫情的贷款,合计12.5亿美元,加上之前用于基建项目的贷款,印度已经从亚投行借走41.5亿美元。中方在亚投行认缴股本为297.804亿美元,占总认缴股本的30.34%,为亚投行第一大出资国,印度应该是亚投行第一大借款国,两国边境冲突依旧,巨额贷款并未缓解两国关系。

    中国模式的“援助”

    印度从亚投行贷款模式,说明亚投行仍然奉行中国模式:政治目的优先,援助与贷款不分,接受者也愿意模糊这点。结果就是每隔几年,只好宣布免除发展中国家债务,因此被中国人讥为“大撒币”),今年6月中国又宣布暂停77国债务偿还。虽然没有公布具体数额,但非洲今年曾因疫情向中国提出要求免除1000多亿美元债务,估计这次总额应该不少于200亿。

    有人认为,亚投行审查贷款项目不够多是因为人力资源短缺,与亚洲开发银行相比,工作人员数量少得多。尽管有超过75%的投票能通过重要事项,但中国拥有将近30%的投票权。实际上,中国拥有拒绝的权利。

    这种投票权利,表面上缘于股份配置上中国占绝对优势,事实上缘于资金主要来自于中国。中国搭了台子,要人上台陪唱,在股份设置上需要各国认缴,其他国家份额相比中国要小得多。但是,还有一个不怎么宣扬的“规则”,各国大多就是赞助“人头(名义)”,认缴占比多少不一的股本,但实缴数额远远低于认缴数额,并且约定,只有在亚投行耗尽现金的情况下,才会要求成员缴交待缴股本。比如香港需要认缴7651股股本,其中1530股为实缴股本,其余12亿美元再分五年缴交。

    由于上述原因,中国仍然是老习惯,援助与贷款不分地发放政治性贷款,各国当然会尊重谁的钱谁作主这一潜规则,让中国人自己折腾去,并不认真对待。反正资金打了水漂,最大的受损国是中国。

    简单总结一下,AIIB之所以成为中国政府的一个散财机构,既来自于它的初衷,是中国国际战略地缘政治的一枚棋子,为政治服务兼消化本国基础设施过度扩张形成的庞大过剩产能;更来自于娘胎里带来的病根:一是中国模式的运作方式,政治目的至上,援助与贷款不分。二是加盟国家当中,借债的大多是都是信誉不佳的政治高风险国家。

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