• 程暁農★米・中冷戦はなぜソ連より脅威なのか?(上) 2020年9月27日

    by  • October 17, 2020 • 日文文章 • 0 Comments

    ★国連を揺るがす米・中関係の暗転

     9月23日、BBC放送の記者ラウラ・トレベリヤンが、ニューヨーク発のニュース「米中関係 — 新冷戦時代か?」を書き、今後の全世界の運命に関わる重要な問題を提起した。一つは、米・中の派遣争奪戦で、世界は最終的な軍事衝突に向かうのか? 米・中戦争の真相を理解していない同記者は。国連のグティエレス事務局長が、未来を憂慮して冷戦に警戒を呼びかけているとしている。グティエレスは「我々は大変危険な方向に向かっており、世界は、二つの最大の経済体が、各自に別々の貿易と金融ルールとインターネットと人工知能(AI)をもって、科学技術と経済上の分裂が、地政学と軍事上の戦略で、地球を全面的に引き裂くようなことには耐えられない」と述べたという。

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     国連事務総長は、米・中関係の暗転に対して、大変間違った理解をしており、慣れっこになった国連独特の双方に五分五分の「喧嘩両成敗」レトリックを使っている。肝心の中共の好戦的な姿勢が米国の国家としての安全に対して実際に行動しているのには、故意に目をつぶり、米・中冷戦が作りだした経済対決が世界の現有の経済構造を破壊すると思っている。

     BBCのトレベリヤン記者は、グティエレスの国際構造に対する懸念は、つまりはトランプが悪いのだとしている。実際は、米・中冷戦の火がついたのは、7月に中共側がやったのだ。そして、そこから急速に米・中は全面対決、つまり現実の冷戦になったのだ。

     米・中冷戦に関しては、これまでにも何度かネット上に書いてきた。6月8日の「★米・中新冷戦は何を意味するのか? 」では、米・ソ冷戦の分析から、米・中双方のオプションを、7月5日の「★中共とソ連、冷戦での行動比較」 では、中共の今年前半に見せた3度の威嚇行動を紹介し、こうした行動が米国に核の脅威をつきつけ米・中冷戦に火をつけたことを指摘しておいた。7月27日には「★米・中冷戦はは急ピッチでエスカレートするか?」 で四つの核心分野、つまり軍事、諜報、経済、政治の順を論じた。

     先日の国連でより真実味のある発言をしたのは、「今日の世界は、米中対立だけでは定義できないと」と述べた賢明なフランスのマクロン大統領だった。これは典型的な欧州の立場だ。その意味は、米・中対決は太平洋西部で起きている問題であって、欧州でではないから、欧州国家は自分が演じたい役割をやれば良いということだ。この理解には真実性がある。確かに、米・中冷戦は米・ソ冷戦とは異なり、欧州国家は米国に守ってもらう必要はない。かつての冷戦時代の欧州の同盟国が必ずしも自国の安全を心配しないでよいので、必ずしも米国の強い味方になるとは限らないのだ。

     ★米・中冷戦は「冷戦2.0阪」ではない

     これまで、人類史上には2度の冷戦が起きた。米・ソと米・中冷戦だ。米・中冷戦が始まってから、メディアでは様々な呼び方をしている。中には新冷戦とか第2次冷戦というのもあり、米ソ冷戦の様に、米・中冷戦は、新たな冷戦だという意味だ。米・中新冷戦という人もいるが、これは間違っている。なぜなら、米・中間には「第一次」の冷戦はなかったから。さらに「冷戦2.0阪」というのもあるが、この概念は、ポンペオ米国務長官に否定されている。

     ポンペオ長官は、8月12日の会見で、「現在起きているのは『冷戦2.0阪』ではない。中国の脅威に抵抗するのはある意味で、より困難だ。これは中共がすでにソ連が持ったことのないやり方で我々の経済や政治、社会をおりまぜた方法で挑戦してきたことはなかったからだ」と述べている。

     なぜ、米・中冷戦は「冷戦2.0阪」ではないかについて、ポンペオ長官は詳しく述べなかったが、この談話から見るに、「冷戦2.0阪」という言葉は、米・中間の冷戦における各分野の対決の難しさをよく表していないからだということだろうと理解できる。

     コンピューター時代に、冷戦2.0阪は、似た様なソフトウェアのバージョンアップ阪で、ちょっと新しい特徴があるだけだ、と誤解されやすい。しかし、米・中冷静の由来と発展を分析すればするほど、米・中冷戦は確かに米・ソのそれとは大違いで、単純な冷戦1.0版のアップグレード版などではないことが分かる。

     では、米国にとって、米・中冷戦は何を意味するか? ポンペオ長官は談話の中で強調しているのは「今日、中共の脅迫的で、支配的な活動によって構成されているより大きな脅威だ」と言い、トランプ大統領も9月21日のフォックステレビのインタビューで、中共の脅威はソ連より大きい、と言いました。トランプ大統領の言い方は、米国の政策決定レベルの米・中冷戦に対する、もっとも新しい認識を示している。同じ冷戦でも、米・ソ冷戦の比べて、中共の脅威の方がより大きく、米国がそれに対応するのも、米・ソ冷戦より複雑で困難さも上回る、ということだ。

     それが、なぜ始まってからわずか3カ月で、米国国務長官、司法長官、国防長官、連邦捜査局長官が次々に、対中政策について講演すると同時に、軍事、諜報、経済、政治分野で全面的に、素早い反対行動をとっているかという理由だ。

     ★なぜ中共の脅威はソ連の脅威に優るか

     米・中冷戦は軍事諜報戦分野では、当然、米・ソ冷戦時とは違う。米・中冷戦は21世紀なのだ。双方の軍備や軍事技術は長足の進歩を遂げており、インターネットの普及は諜報活動やあ通信連絡手段を一変させている。

     軍事分野では、多くの専門家や民間人が米・中戦力の分析を行っており、陸軍は主役ではなく、重点は海軍にあるが、中共の海軍は、今、やっと遠洋艦隊を発展させてばかりで、いまだに本当の戦力にはなっていない。だから、こうした軍事力分析は、両国の実質的な軍事対決の内容には触れていない。では、なぜ今年上半期に、中共が米国に対して行った三つの軍事的威嚇行動は、核の脅威に関連していたか。両国の軍事対決とは、主に核戦力の威嚇だからだ。

     だからこそ、中共の核の脅威はソ連よりずっと大きい。中共の核弾頭がソ連より多いからではない。中共は国際ルールを軽視し、発言内容に信頼性がないからだ。それは完全にその言葉を信じることのできない無頼な政権であり、この点はソ連とはっきり違うのだ。

     米・ソ冷戦は40年も続いたが、しかし本当の核戦争にはならなかった。その肝心な理由は二つあった。一つは、ソ連共産党と米国や他の西側国家は、普遍的な「譲れない一線」として普遍的な価値を受け入れていた。つまり民衆をいわれない戦争に巻き込む核戦争は絶対避けなければならないということ。しかし、中共の歴史では、毛沢東はモスクワで、中国人は半分死ぬことがあっても、核戦争を恐れないと演説したことがある。

     第二には、米・ソは互いに核兵器を使わないという共通認識があり、互いに信用していた。しかし、中共は決してそうした約束はしなし、その行動は、国際的信義を守らないばかりか、国際ルールも守らず、そうした無頼漢的な行動を自分たちのカードとしている。だから、米国からすれば、中共の核の脅威は、冷戦時の様に有効な拘束がないままで、はるかにソ連の核の脅威より大きい。

     諜報分野での対決は、米・ソ冷戦時期には、双方の人間交流は大変少なく、KGBのスパイ活動も主にプロフェッショナルによるものだったので、活動規模もぐっと少なかったのでした。ですから、米国も比較的様にソ連のスパイ活動を監視できた。

     しかし、米・中冷戦前の40年間、双方で大量の人間が往来して、大量の中国人がすでに長年米国に住み着いているし、大量の中国人留学生が米国で勉強してきた。そして、中共はプロによるスパイ活動と、大衆による諜報活動を結合させたモデルを使っているので、米国は防ぎきれない。

    米国が諜報戦に本腰を入れ始めて、わかったことは中共のスパイ活動はもう至る所で行われており、反スパイ活動の任務を帯びているFBIは、現在、10時間ごとに1件の中国スパイ事件を摘発している有様なのだ。(続く)

    程暁農★两场冷战 为何中共对美国的威胁比苏联大?
    2020年9月26日
    美苏冷战结束后,世界各国都以为地球上不会再有冷战了。然而,中共今年上半年的三项对美核威胁军事行动点燃了中美冷战。在人类社会的第二场冷战中,美国将如何应对?过去三个月来,中美冷战在军事、谍报、政治对抗方面的升级速度明显比较快,而今后在经济对抗方面美国只能循序渐进地推进,因为美国行政当局必须花很大的力气来逐步“清扫后方”。中共的策略型对外开放可以让它成为经济全球化的受益者,而它挑起中美冷战后又必然变成经济全球化的弃儿。

    一、中美关系逆转震动联合国

    9月23日BBC记者劳拉‧特里维廉(Laura Trevelyan)从纽约发出一篇报导,标题是“中美关系:世界正在进入新冷战时代吗?”,提出了有关全球今后命运的重要问题:一个美中争夺霸权的两极世界会最终走向军事冲突吗?这位不了解中美冷战真相的记者报导说,联合国秘书长古特雷斯对于国际前景十分忧虑,他呼吁警惕下一场“冷战”的到来;古特雷斯说,“我们正走向一个非常危险的方向……我们的世界不能承受这样一个未来,两个最大的经济体将全球撕扯至全面断裂——各自有自己的贸易和金融规则,以及自己的互联网和人工智能体系。科技和经济上的分裂将无可避免地带来地缘策略和军事方面的决裂。”

    联合国秘书长对中美关系逆转十分懵懂,他沿用联合国的习惯性话语,对中美冷战的爆发采取各打五十大板的做法,而且避重就轻,对中共穷兵黩武、威胁美国国家安全的实际行动假作不知,把中美冷战造成的中美经济对抗解释成破坏世界现有的经济格局。BBC记者特里维廉则把古特雷斯担忧的国际格局归咎为川普的错。事实上,由中共点燃的中美冷战今年7月就已经开始了,这并非古特雷斯所理解的“下一场‘冷战’”,而是此刻已经快速进入中美多方位全面对抗的现实存在的冷战。

    今年以来我在本网站刊登过数篇关于中美冷战的文章,其中6月8日的《中美新冷战意味着什么?》一文根据美苏冷战的经验分析了中美交手的各种可能;7月5日的《两大红色政权的冷战表演》介绍了中共今年上半年的三次对美“亮剑”行动,这些行动用针对美国的核威胁点燃了中美冷战;7月27日的文章《中美冷战进入升级快车道?》则讨论了中美冷战的四个核心领域,即按重要性排列分别是军事对抗、谍报对抗、经济对抗、政治对抗。

    倒是聪明的法国总统马克龙日前在联合国的讲话更实在。他说,今天的世界不能全由中美对抗来定义。这是典型的欧洲版立场,其意涵是,中美对抗发生在太平洋西部,不在欧洲,所以欧洲国家仍然会扮演自己想扮演的骑墙角色。这个解读有其真实性。确实,中美冷战不同于美苏冷战,美苏冷战的潜在战场在欧洲,欧洲国家必须依靠美国来捍卫自己的国家安全;而美国昔日冷战的欧洲盟友在中美冷战中并不担心自己的国家安全,因此也未必会坚定地站到美国一边。

    二、中美冷战不是冷战2.0版

    迄今为止,人类历史上只有两场冷战,美苏冷战和中美冷战。中美冷战开始后,关于这场冷战,媒体上的称呼五花八门。有叫新冷战或第二次冷战的,意思是,相对与美苏冷战,中美冷战是新的一场冷战;也有人把中美冷战称为中美新冷战,这是错误的说法,因为中美之间没发生过旧冷战,因此谈不上中美新冷战;还有人说,中美冷战是冷战2.0版,但这个概念被美国国务卿蓬佩奥否定了。

    蓬佩奥8月12日在布拉格的记者会上说,“现在发生的不是冷战2.0。抵抗中国威胁的挑战从某些方面来说更为困难。这是因为中共已经以苏联从未有过的方式与我们的经济、我们的政治和我们的社会交织在了一起。”

    为什么中美冷战不是冷战2.0版?蓬佩奥没有详细解释,但从他上述讲话的上下文来看,我们可以这样理解:冷战2.0版这个词会淡化中美冷战各领域对抗的难度。在电脑时代,冷战2.0很容易被理解为类似软件的升级版,只比原来的老版本多一点新特点而已。但是,经过对中美冷战的由来和发展做了越来越多的分析后,我感觉到,中美冷战确实与美苏冷战差别很大,不是单纯的冷战1.0版的升级模式而已。

    就美国而言,中美冷战意味着什么?蓬佩奥在上述讲话中强调,“今天,一个更大的威胁是中国共产党及其迫胁和控制活动所构成的威胁。”而川普总统9月21日接受美国福克斯电视采访时提到,中共对美国的威胁比苏联大。川普的说法代表着美国决策高层对中美冷战的最新认知:同样是冷战,但与美苏冷战相比,中共在中美冷战中对美国的威胁要大得多;而美国在中美冷战中对付中共,比在美苏冷战中对付苏联,也要复杂艰难得多。

    这就是为什么中美冷战才开始三个月,美国国务卿、司法部长、国防部长、联邦调查局长陆续发表对华政策演讲的同时,美国政府在军事对抗、谍报对抗、经济对抗、政治对抗领域全面开始了快速的反制行动。

    三、为何中共的威胁比苏联大?

    中美冷战在军事和谍报领域的对抗当然与美苏冷战会有所不同,毕竟在中美冷战所处的21世纪,双方的军事装备和军事技术比美苏冷战时期有了巨大的进步,而互联网的普及也改变了谍报活动的手法和通讯联络手段。

    在军事领域,许多专家或民间人士都分析中美双方的军力对比,其中陆军不是主要角色,重点在海军,而中共海军才刚刚开始发展远洋舰队,并未形成真正的战力。所以,这样的军力分析并未触及两国军事对抗的实质性内容。为什么今年上半年中共对美国的三项军事威胁行动全都围绕着核威胁,原因就在于,两国之间的军事对抗其实主要表现在核威胁方面。

    正是在这一点上,中共的核威胁比苏联大得多,不是因为中共的核弹头比苏联多,而是因为中共既藐视国际规则,又言而无信,是个完全不可相信的无赖政权,这与苏联形成了鲜明的对照。

    美苏冷战长达40年之久,但从未真正引发核战争,其关键原因在两点。其一,苏共与美国及其它西方国家同样接受普世价值的一个底线,即一定要避免核战争,不让民众遭受无谓的伤亡;而中共的历史记录是,毛泽东曾经在莫斯科讲过,中国人多,打核大战,死掉一半也不怕输。

    其二,美苏双方有互相不使用核武器的共识和互信,但中共坚决不肯做这样的承诺,它的一贯行为也证明,它不但不讲国际诚信、不遵守国际规则,而且把这种无赖行为当作自己的一张牌。因此,对美国来说,中共的核威胁是无法在冷战中有效制约的,所以远远比苏联的核威胁大。

    在谍报对抗领域,由于美苏冷战时期双方的人员交流很少,而克格勃的谍报活动又主要靠专业谍报人员,因此,苏联谍报活动的规模小得多,美国也比较容易监控苏联的间谍活动。但是,中美冷战之前的40年里,双方人员大量往来,大批华人已经在美国定居多年,又有大量中国留学生来美学习,而中共采用的是专业谍报活动与群众谍报活动相结合的谍报模式,所以令美国防不胜防。

    自从美国对中共开展谍报对抗后就发现,中共的间谍活动几乎无处不在,以致于专责反谍报任务的联邦调查局目前平均每10个小时便启动1件新的反中共间谍案件。

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