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ギリシャはなぜ「哺乳瓶国家」に成ったか?①

Posted on September 5, 2015September 5, 2015 By 何清涟 No Comments on ギリシャはなぜ「哺乳瓶国家」に成ったか?①

何清漣

2015年7月11日

全文日本語概訳/Minya_J Takeuchi Jun

http://twishort.com/cu8ic
ギリシャでおこなわれた欧州連合(EU)などが求める財政再建策受け入れの賛否を問う国民投票は人類が20世紀という「人民の世紀」に入って以来もっとも「人民」のファンタジックなスバラシさでした。ただこのスバラシさはギリシャの苦境脱出を助けるものではなく、反対に外部世界からギリシャを見るにあたっては「やってらんないよ」というものにさせてしまいました。

1;ギリシャは起債によってやっていく、というのは人民には当たり前のことで、債権国がギリシャに節約や借債返還へ引き続き改革を求めることはなんとギリシャの総理と財務長官によって「ゆすり行為」であり「テロ行為」であると反発を受けました。

2;ギリシャ政府がルールを守らず、借金を踏み倒すのは自国人民の61.31%の「民意の支持」を受けました。

世界は20世紀が「人民の世紀」でこの世紀が「人民は永遠に正しい」「民意には逆らえない」という規則を生み出したことをよく知っています。しかし今回のギリシャの「民意」におとなしく尊重すべきなのでしょうか?短期的にはユーロ圏の安定・不安定と未来にかかわるものですが、しかし長期的に見るとこれはギリシャ自身の命運に関わるものです。

《ギリシャの国民投票は国際金融秩序の転覆を試みたもの》

国際金融秩序はルールと信用によって維持されているということは世界の誰もが承知していることですし、借金を返すなどというのはあたりまえのことです。「借金はかえしてこそ、また次に借りられる」というのはこの金融秩序が維持・運営される前提です。債務者が個人だったら返せなければその財産は没収されます。もし借金して返さないという人々が多くなれば金融秩序はおしまいです。

ギリシャ人は規則を重んじないようにみうけられ、多くの人は国内でも銀行へ借金を返済することを拒否していますし、またこの拒絶する姿勢を堂々とあけっぴろげに欧州連合(EU)の債務に対しても展開しています。ここ数日のギリシャ人民のスローガンは天まで届くかのように、きっとオリンポスさんの神々でさえきいたでしょう。ギリシャ人民がかくのごとき堂々たる自信をもっているのは自分たちが深く「人民は永遠に正しい」というこの「人民の世紀」のルールを承知しているからです。人民の支持さえあればギリシャ政府首脳は借金を踏み倒す理由があるというわけです。

一千万の人民の集団パワーでECの金融秩序(事実上これはまたECの内部秩序)をひっくりかえしました。ギリシャの借金を返済しないというというのはさらに道徳的にもより高いものだというこの力は限りのないものです。イタリー、スペイン、ポルトガルなどの左派や極右勢力とその支持者たちはそれぞれの異なった思惑からギリシャを支持しております。

ギリシャ国民が自国の名誉に対しては全然気にもかけないというのは伝統的なものです。ギリシャの名誉の歴史を知りたければ、ラインハルトらの著作「今回は違う。過去800年の金融のでたらめ」を読めばよろしい。1800年以来、ギリシャは欧州でもっとも約束を守らなかった国家であり、ラテンアメリカ諸国も名誉という点ではむちゃくちゃえすが、ギリシャの名誉に関してはさらにひどいものだということについて書いて有ります。

《ギリシャ人民は『人民の世紀』のルールに難題をつきつけた》

フランス革命以来、「人民は神聖である」という概念はますます人々の心に深くはいりこみました。およそポピュリズム、国家社会主義、社会主義、共産主義を信奉する国家は基本的にはみな「人民は永遠に正しい」ということを知っています。例えば中国では「人民は間違いを起こさない」とよく言われています。もし誰かが間違いをおかしたならば政府はそいつを人民の行列から追放しなければならないと知っております。これは「人民の隊伍を浄化する」といわれます。SYRIZA、「スィリザ;急進左派連合ギリシャの左派政党)と連合をくんで政権を握るANELは極右政党で、ギリシャ議会で投票を支持したChrysi Avgiはナチズムの政党です。

すくなからぬイスラム国家の人民もしょっちゅうデモ行進し、極端な宗教勢力やテロリズムを支持しますが、世界の世論はそれは洗脳されているからだとみています。しかし、ギリシャ人民は中東国家の人民ではなく、東方国家からみると先進的な西側国家のメンバーです。

ギリシャの最近の国際的評判はかんばしいものではなく、働くことをいやがり、逸楽を好み、若い人は老人にたかっていきているなどの欠点は何度も批判されています。しかし、こうした欠点がもっといまより多いとしたところで、いささかもギリシャ人の「人民の地位」にはいささかも影響しません。いまやギリシャ人民は自分の投票でもって選択をし、「人民の世紀」のルールによって判断をくだし、ギリシャ人民が正しいとするなら、間違っているのは債務返済を求め、ギリシャに第二期の援助借款の延長を求めないEU諸国であり、とりわけドイツのWolfgang Schäuble財務部長をトップとする他のEU諸国の財務省長官たちです。

しかし、これらの国々にも「人民」がおります。たとえばEUの大黒柱のドイツの人民はドイツがギリシャに借金の返済を求める力がなく、さらに借金を継続して与えるということを喜んではいませんで、普段にその「人民の意志」を、EU脱退の意志までふくめて表明しております。EU委員会は6月22日に欧州経済政策一体化を促進するレポートをだし;2017年ドイツは議会選挙、フランスは大統領選を迎えます。ドイツとフランスの両国人民も人民の意志を表明します。そこでギリシャ人民とドイツ人民の間には「人民内部の矛盾」が生じます。どちらの人民の意志がただしいのでしょう?これは「人民の世紀」を信じるものにとっては頭の痛い問題です。どちらも「人民」ですから、どっちが大事ということがいえないのです。ましてや「逃げ場のない軍隊は強い」わけでギリシャ人民の中の老人たちのここ数日の悲しみや苦境が写真やビデオで世界中にながれており、欧州連合に無関係な傍観者のあいだで同情をかっています。

《ゼウスの後裔がなんで「哺乳瓶国民」になりさがったのか?》

中国人のギリシャへの印象はおおきくいってふたつ。ひとつはギリシャ文化、ホメロスの詩とギリシャ神話、プラトンとギリシャ悲劇などです。もうひとつは30年から50年代のインテリにはバイロン崇拝熱がありました。ギリシャ神話の中の神々(つまりギリシャの先住民族)の知恵、勇気、神威、武威、などのすぐれた店はあらゆる国々の古代の神々をしのぎます。バイロンのギリシャ礼賛や詩人としてギリシャの国難に赴いて死んだ英雄的壮挙やギリシャから国葬の栄誉をうけたロマンチックな物語は、バイロンの有名なギリシャ民族衣装の画像とともに中国のかつての知識人たちの英雄として崇拝されたものです。バイロンの詩は中国でも当時の有名な文学者たちによって翻訳され、何代もの中国のインテリは「ギリシャの竪琴とハープ」に感動したのです。私もかつてその詩を暗唱できました。「ギリシャの島々よ、うるわしのギリシャ、情熱のサッフォーがかつて恋を歌い、戦いと平和と芸術が並びたち、デロス同盟がむすあれアポロンが海面に踊り手て、永遠の夏に島々は金色の…」みたいな。

しかし20世紀の半ば以来、ギリシャの本当の姿は中国人のおもっているのとはまるでちがったものになりました。「社会主義の被害、ギリシャの惨状」という文章には詳細に第二次大戦のギリシャ政治史が述べられていますが、ギリシャでは共産党勢力が拡大して、冷戦前にソ連による代理戦争がおこなわれました。そして世界の大半が民主主義の波にのっていくなかで、ギリシャでは軍事独裁政権が出現。1967年にはクーデタがおこり、民主主義はあてにならず、人民は強権を崇拝するようになり、彼らの選出した国家指導者はパパンドレウ、カラマンリスというふたつの強大な大家族から交代ででました。

世界が経済自由化の改革にのりだしたとき、ギリシャはまだのんびり社会主義建設の幻想にひたっておりました。20世紀の80年代、パパンドレウの総理失政期間にギリシャの国有経済は普段に膨張し、公共部門はGDPの30%を締め、90年代には45%となりました。膨大な国有部門はギリシャ経済を非効率な暗い出口のみえない状態におとしこみました。2010年、ギリシャ鉄道システムは毎日200万から250万ユーロの損がでて、全体では110億ユーロの負債。またギリシャの国家公務員の退職年齢は58歳でかつ退職時には様々な名目で特別手当が加算され、ギリシャの退職金制度は欧州で最も高いものとなり国民経済総生産の17.5%をしめました。欧州連合の平均は13.2%です。

ギリシャ経済の不振、財を生み出す方法のないこと、借りる宛のないこと、これらの要素がギリシャが立ちいかなくなることを運命づけていたのですが、欧州連合はギリシャを救いました。ギリシャがユーロ加盟できるようにした「経済成績表」は米国のゴールドマン・サックスが援助してつくったといわれます。加入後はギリシャは欧州連合のユーロの信用のおかげで借金するのには問題がなくなりましたから、大規模にギリシャ人民の幸福な生活のためにどんどん債権を発行して、2000年から2008年までに給与は4割も上がりました。同時期の欧州連合の大黒柱・ドイツのそれは0.8%でした。ギリシャ人民は労働を多くせず、しかし高度な福祉を保証されて快適な日々を送りましたが、その結果却って、ギリシャの主権は債務危機に陥りました。2009年1月には世界三大評価機関(ムーディーズ、スタンダード&プアーズ、フィッチレーティングスリミテッド)あいついで信用を下げ、ギリシャの債務危機は正式に爆発するにいたりました。

借金だよりの幸せな日々を送る、というのはギリシャ人民の国民性とも関連します。それは各種の評論に明らかですが、まとめていえば;上層の腐敗、中、下層は「享楽的キリギリスの大群」であり、全国民が脱税して、享楽はしても責任はおわず、人民は「タダのランチ」が大好きで、これによって政府は借金踏み倒し症候群となり、政府と国民はお互いに助け合って団結一致して国際的な借金踏み倒しを行ってきました。以上の各種の要素は一歩一歩、ギリシャをして他国の哺乳瓶なくしては生存できない国になりさがったのでした。

ギリシャ人民は「タダのランチ」を人民の権益としましたが、その結果、自立者なら誰でもが持っている人格的な自尊心を失ったのでした。
(続く)

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日文文章 Tags:ギリシャ, 何清漣, 債務, 哺乳瓶国家, 欧州連合

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